総合内科

GIM

低リン血症を認めたら

低リン血症は血清リン<2.7mg/dLと定義される。リン酸塩(PO4)は主に骨や細胞内に存在し、エネルギー産生や酵素活性の代謝経路に必要である。低リン血症はそれに関連した臨床症状を呈することがある。 ・臨床症状血清P<2.0mg/dL→筋力...
GIM

亜鉛はいつ測定するか

貧血の精査で亜鉛を測定することがあるかと思いますが、亜鉛を測定すべき状況はどんな時でしょうか ●亜鉛の一般論亜鉛は成人で1.5-2.5g体内に存在している。基本的には十二指腸-空腸で吸収され、吸収率は20-40%程度である。亜鉛欠乏では成長...
GIM

好酸球増多を認めたら

好酸球増多は外来でも入院でも時々遭遇しますが、いまいちどうしたらいいのか分かりにくい病態と思います。一般内科医ではGuidelineレベルの内容を知っておけば良いと思うので、2017年のBCSHのガイドラインを読んでみましょう。 "Guid...
GIM

血糖コントロールの併診依頼が来たら

よくあるパターンとして、整形外科で骨折で入院し未診断の糖尿病が発覚したので併診お願いしますというケースです。こういう時にどのようにマネジメントするのが良いのでしょうか ●まず確認すべき情報発症時期:不明であれば最終の検診受診歴、口渇や体重減...
GIM

ペニシリンアレルギーと言われたら

患者さんに「私はペニシリンアレルギーなんです」と言われた時、鵜呑みにしてアレルギー登録するべきなのでしょうか。その時に一緒にセフェム系もアレルギー登録していることがありますが、それは正しいのでしょうか。 ●アレルギーの問診事項・本当にアレル...
GIM

irAEについて

●免疫チェックポイント阻害薬(Immune Checkpoint inhibitor:ICI)ICIは免疫チェックポイント分子を阻害することで、癌細胞に対する免疫を活性化し抗腫瘍効果を発揮する薬剤です。免疫チェックポイント分子は、活性化した...
GIM

血液ガスを読めと言われたら

血液ガス分析を正しく理解することは病態理解のために重要です。救急外来ではサッとガスを読むことができる必要があり、パターンで覚えてしまうのが最も簡単です。 ●血液ガスを読む順番①pH→代謝性/呼吸性→AGまずはアシドーシスなのかアルカローシス...
GIM

抗血栓薬内服中の出血対応

抗血栓薬は血栓イベントの予防のために内服しますが、逆に出血リスクが増大してしまいます。臨床ではそれらのrisk/benefitを天秤にかけ適応を考慮しています。出血性合併症が起きることは多く対応をある程度覚えておくことが重要です。抗血栓薬を...
GIM

維持輸液について

末梢ルートから維持輸液をすることはあるでしょうか病棟でなんとなくずっと維持液が続いている患者さんを時折見かけます、点滴をしているという安心感はありますが本当に必要かを常に考えないといけません ●維持輸液/末梢静脈栄養製剤の役割それぞれを比較...
GIM

CRP陰性の発熱

発熱が続いているけどCRP上昇なしという時に想起すべき鑑別を挙げてみましょう。 ●CRPについてCRP=C-reactive proteinの略であり、Cはcapsular polysaccharide(C多糖類)を指すCRPは感染、炎症、...