感染症 CQ

梅毒はサワシリン内服でOK?

【Clinical Question】梅毒は遭遇頻度が高い性感染症であり、感染症医不在の状況では一般内科医でも対応できる必要があります。本邦でもステルイズ(ペニシリンの筋注製剤)が使用可能となり、標準治療が可能となりましたが、ステルイズの供...
感染症 CQ

β-ラクタムの長時間投与のエビデンスは?

【Clinical Question】β-ラクタム延長投与/持続投与の有用性が近年報告されていますが、実際のエビデンスや使い所はどういうところになるのでしょうか?【Answer】延長投与/持続投与は、時間依存的な殺菌効果を発揮するβラクタム...
感染症 CQ

CD腸炎の治療は?

【Clinical Question】CD腸炎の治療は、IDSA/SHEAガイドライン(2021)を参考に行うことが一般的であり、初回治療ではフィダキソマイシン、再発例ではバンコマイシン漸減療法などが推奨されている。それぞれの治療で実際どれ...
感染症 CQ

VZV vasculopathy はいつ疑うべきか?

【Question】水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)は、皮膚症状のみならず、神経学的合併症を起こすことが問題となりますが、さらに血管を侵すという非常に特異な性質を持っています。感染症医としては、"帯状疱疹後の合併症"という観点と"多発脳梗塞...
感染症 CQ

分岐状GPRには何がある?

自習用に分岐状GPRをまとめてみました。臨床的に頻度が高いのはNocardiaとActinomycesであり、両者はmodified acid fast stainで染まるか染まらないかという点で異なり、培養が生えるまでの区別に重要とされて...
感染症 CQ

インフルエンザはどうこじれるか?

インフルエンザは毎年主に冬に流行し、急性呼吸器感染症を引き起こし、通常はself-limitedな経過をとりますが、一部で合併症を起こし、こじれることがあります。今年もちらほら感染者を認めており、こじれ方のパターンをまとめておきます。 ・肺...
NEJM 抄読会

Nocardia NEJM Case

個人的には細胞性免疫不全者の肺空洞影・腫瘤影の診断プロセスがわかりやすく、非常に教育的な症例と感じました【症例】75歳男性の進行性呼吸困難、咳嗽、低酸素Asthma and COPDの既往があり、7ヶ月前まで問題なし7ヶ月前にwheezes...
NEJM 抄読会

熱帯熱マラリア Plasmodium falciparum NEJM Case

・症例39歳男性で東アフリカから帰国後4日間持続する発熱+悪寒戦慄、頭痛、倦怠感帰国2日前に血便を伴わない下痢を発症、帰国後から発熱・悪寒戰慄、頭痛が出現。身体所見や画像所見では明らかな臓器障害やリンパ節腫脹はなし2週間タンザニアのサファリ...
NEJM 抄読会

広東住血線虫 NEJM Case

広東住血線虫のNEJM Case Recordがあったので読んでみました。寄生虫の知識整理、好酸球性髄膜炎について勉強します。・症例30歳男性。8日前からの下肢異常感覚、好酸球増多で発症。3日前に異常感覚が体幹部へ拡大、頭痛も出現し意識障害...
未分類

播種性バルトネラ症 NEJM Case

NEJMでバルトネラのケースがあり、自験例がないためまとめてみました。11歳女児の7日程度の経過で認めた胸痛、多発骨病変(胸骨、右上腕骨頭)、多発肝病変の症例です。既往はアトピー性皮膚炎、MRSA皮膚感染症があり、子猫を飼い始めたという生活...