Zoonosesは、感染症医としては避けては通れない分野ですが、診療機会は少なく、いまいち勉強しても頭に入りにくい部分かと思います。ざっくりと勉強してみます。
◉Zoonosesのイメージ
Zoonosesの診断は大きく、①曝露歴からのアプローチ、②症候からのアプローチの2つがあるかと思っています。
① 曝露歴からのアプローチ
例えば、「子猫に噛まれた」「ネズミに噛まれた」「未加熱のヤギの乳を飲んだ」などのヒストリーが拾えた場合、そこから原因を想起するというアプローチです。動物曝露歴や食事歴などを幅広く聴取し、運よく患者さんから病歴を引き出せれば診断に近づけるかもしれません。
ネズミ→ペスト(ニューメキシコ、コロラド、アリゾナなど)、Rat bite fever
ウサギ→野兎病
輸入の未加熱乳製品/肉→ブルセラ
滝壺や池、川などの水曝露→レプトスピラ
ヤギなど動物製品→炭疽
牛や山羊など畜産系→Q熱
ジビエなど加熱不十分な肉→トリキネラ
しかしこの方法では、漠然とした動物接触歴というような問診になってしまい、うまく病歴を引き出せないということが起こりえます。
そのため知識として動物と微生物の関係を知っておくことは重要ですが、Zoonosesに限らず、実臨床では症候からのアプローチがおすすめです(このギャップがZoonosesだったり、渡航関連感染症などのとっつきにくいところなのかと思っています)。
② 症候からのアプローチ
内科的な考え方になりますが、例えば発熱+リンパ節腫脹の患者を見た時に、Up to dateなどで鑑別疾患をチェックし、猫ひっかき病を疑って、子猫との曝露歴を聴取するというアプローチになります。
自壊・排膿するリンパ節腫脹→猫ひっかき病
発熱・結膜充血・黄疸→レプトスピラ
発熱・肝脾腫→Q熱(±肺炎)、ブルセラ(±仙腸関節炎、関節痛)
というような感じです。
AIに作ってもらった勉強用資料を添付します。

◉ Take Home Message
Zoonosesでも病歴から鑑別を挙げ、Closedに問診を追加する
とはいえ最低限動物と関連する感染症は覚えておくと診断に有用な場合もありそう
診断アプローチが特殊な疾患もあるため、その都度確認する

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